警視庁の河合はロシアマフィアを内偵中に拉致されるが、殺される寸前“ブラックチェンバー”と名乗る組織に救われた。

高校2年生の如月映美は卒業式の後、誰もいない3年生の教室で鳴っている携帯を見つける。

エンジェル投資家・小池規彦の前に、同じ大学の後輩にあたる田島祐也が現れた。

昭和16年12月8日、真珠湾攻撃の直後、空母「蒼龍」上に着艦したパイロットの榊原大尉が不可解な服毒死を遂げた。

億万長者の老人が森江法律事務所へ遺言書作成の相談に訪れた帰途、密室状態の袋小路で殺害された。

名探偵だって人間だ。

飛行機嫌いの浅見光彦のもとに、上海行きの依頼が舞い込んだ。

反米デモの夜、ストックホルムの市バスで八人が銃殺された。大量殺人事件。

東勢大学文学部四号館四階、四十四番資料室の妖怪博士・絶対城阿頼耶の元には、今日も怪奇現象の相談者が訪れる。

意想外の設定と冴え渡るラストのひねり。稀代のアンソロジスト・井上雅彦が贈る、海外異色作家短篇シリーズの第二巻が登場。

二周目の人生は、十歳のクリスマスから始まった。

幼い息子の仇討ちを企てる、酒びたりの元殺し屋「木村」。優等生面の裏に悪魔のような心を隠し持つ中学生「王子」。

怪しい健康食品会社に勤める真城は霊が視えてしまう特殊体質。気味の悪い霊の出現と毎日の仕事にウンザリしていた。

爛熟期を迎える18世紀前半の琉球王国。

ぐおぉーん、ぐおぉーん。

戦中のハルビン、戦後の日本、そして現代――。

ライターの「僕」は、ある猟奇殺人事件の被告に面会に行く。彼は、二人の女性を殺した容疑で逮捕され、死刑判決を受けていた。

大奥騒動、さらに炎上。立て続けに襲撃された妾屋昼兵衛は、大月新左衛門を用心棒につけ背後を洗う。

多くの自殺者を生み出すという曰く付きの曲「暗い日曜日」。

フランス留学を控えた朝宮里菜が働く洋菓子店“ドンナ”に、生意気な少年が訪ねてきた。

代議士夫人の影が盗まれた!? ワヤンと呼ばれる幻惑的な影絵芝居、そして怪盗ロータスの気配……。

OL殺害事件の背景にあると目される大学時代のクラブ仲間を調べると、過去5年間に関係者が3名死亡していた。

古いお屋敷の改装を手伝うこととなったジェーンとシェリイ。

絢爛豪華な謎を彩るパリの歌姫、イタリアから来たカストラート、怪しげな貴族……。

解剖学者と提督夫人が挑む、大英帝国を揺るがす絢爛豪華な謎。孤独な占い師と浮浪児が巻き込まれた奇妙な事件。

目覚めると父親の姿はなく、かわりに可憐な女の子が家に。

「いなほ五号」で話がしたい。殺人事件の鍵を握る男は、そう言った。

恭国は、先王が斃れてから27年。王を失くした国の治安は乱れ、災厄は続き、妖魔までが徘徊するほどに荒んでいた。

天下は豊臣から徳川へ―。

夏生、美春、英秋の三兄妹は、父の訃報を受け、久々に実家に帰る。三人に残されたのは1200万円の遺産だった。

アメリカ上陸と同時にハリーを待ち受けていたのは、突然の逮捕劇と不条理な刑務所暮らしだった!一方イギリスでは、皆がハリーの死の報せに打ちひしがれるなか、エマだけが愛する彼の生存を信じ続ける。

時代は第二次世界大戦に突入。金策に苦しむヒューゴーは過ちを重ね、ハリーの母メイジーとの取引を目論む。

背中一面を覆う愛染明王の刺青。柳生新陰流を基に長くしなる剣を自在に操る、美貌の剣士舫九郎。

第二次世界大戦中に少年時代を送った旧ユーゴスラビアの作家ダニロ・キシュ。

相対するものたちの交錯と混沌を幻想的に描き出した表題作、連作「顔師・連太郎と五つの謎」ほか変幻自在の4篇を収録。